夏のあつさ… これまでの暑さとは次元が違ってきたよね💦
どこの事業所もご利用者の熱中症予防はしっかりと行っているだろうけど、支援するスタッフが倒れてしまいそうな暑さだよね。
送迎→入浴介助→日常のケア→送迎 と暑い中での業務が続くデイサービスでは、雇用する側がスタッフの安全を守るために、具体的な対策は必須だね。
今日は僕が実施していることを、いくつか紹介します!
はじめに
近年、夏の暑さは命の危険を感じるレベルに達しています。特にデイサービスの現場では、職員が熱中症にかかるリスクが高まっており、個人の対策だけでは不十分な状況です。
事業所としても、職員の安全を守るために具体的な取り組みを実施することが求められています。本記事では、デイサービス職員が熱中症を予防するための対策と、事業所側で実施すべき取り組みについて紹介します。
こんにちは。デイサービスで相談員を11年目になるレイレイと申します。
これまで、一般型通所介護、認知症対応型通所介護、リハビリ特化型通所介護、地域密着型通所介護で相談員の経験をしてきました。
デイまめブログでは、僕自身が赤字経営のデイサービスに配属され、一年で黒字化へ転換できた経験をもとに、デイサービスでの業務改善や、稼働率アップにつながる情報を発信しています。
現役の相談員さんの抱える悩み解決のヒントにしていただけたらと思います。
1. 入浴介助時の環境対策と工夫
入浴介助は、特に高温多湿の浴室内での作業となるため、職員にとって熱中症のリスクが高まります。
しかし、脱衣場のエアコンを効かせすぎると利用者が寒く感じてしまうため、温度調整が難しい場合も多いです。
そこで、事業所として以下の環境整備が有効です。
- 扇風機やサーキュレーターを脱衣場に設置し、空気を循環させることで、職員の体温上昇を防ぐ工夫が必要です。
- 首元を冷やすタオルや冷却リングの提供や使用推奨。これらのツールは職員の体温管理に役立ちますが、使用感の好みが分かれるため、選択肢を増やして柔軟に対応することが重要です。
2. 日よけ帽子の着用で直射日光を避ける
夏場の外での作業や送迎時、直射日光を避けるために日よけ帽子の着用は非常に有効です。
特に送迎業務では、ドライバーは習慣的に帽子を被っていますが、介護職員にはまだその習慣が浸透していないことが多いです。
事業所としては、職員に日よけ帽子の着用を推奨し、全職員が快適に作業できるようにすることが重要です。帽子を被ることで体力の消耗を防ぎ、熱中症リスクを大幅に軽減することができます。
3. ファンベストや冷却水ベストの導入の可能性
最近では、建設現場などの過酷な環境で使用されているファンベストや冷却水ベストが注目されています。これらのアイテムはファンが内蔵されており、作業中でも体を涼しく保つ効果があります。
事業所としても、こうした新しいツールの導入を検討し、特に外作業や送迎が多い職員に提供することで、熱中症対策を強化することができます。
すでに一部の送迎ドライバーがファンベストを使用している事例もあり、見た目がより自然で軽量な製品が登場すれば、広く普及する可能性があります。
4. 水分補給の徹底と環境整備
職員がいつでも水分を補給できる環境を整えることは、事業所としての責任でもあります。福利厚生の一環として、お茶やスポーツドリンクを常備し、職員が自由に利用できる体制を整えることが必須です。
さらに、利用者の中には独居の方が多く、すでに脱水状態でデイサービスに来られることもあります。
特に送迎の乗車時間が1時間近くかかる場合には、車内にお茶や紙コップを常備し、乗車中に利用者と職員が水分補給できるような環境を整えることが重要です。この対策により、利用者の健康リスクも減らすことができます。
5. 送迎時の工夫
送迎業務において、車内の温度管理も重要な課題です。真夏の車内は短時間でも急激に温度が上がるため、職員や利用者にとって過酷な環境となります。
そこで、事業所として以下の対策を講じることが推奨されます。
- 送迎車内に扇風機を設置し、エアコンの効率を向上させることで、車内の空気を循環させ、快適な環境を作り出します。
- 車両のアイドリングとエアコンの早期稼働によって、車内温度を事前に下げることが必要です。
- 車両に水をかけて気化熱で車体温度を下げる方法も、車内温度を効果的に下げる手段として取り入れることができます。
6. 職員の体調管理とチームワーク
事業所としては、職員同士がお互いの体調変化に気を配ることができる環境を整えることも重要です。顔色や体調に変化が見られた場合には、すぐに対応できる体制を構築し、職員が健康を維持できるよう支援することが必要です。
実際に、最近の建設現場などでは、かならずお互いの顔を見合うというルールを設けています。それにより自分では気づけない熱中症に早く気付くことが可能となり、熱中症で倒れてしまうことが大幅に減少したというニュースもありました。
職員の健康が守られることで、利用者にも安全で質の高いサービスを提供することができます。
まとめ
近年の夏の暑さは、命に関わるほど深刻な問題となっています。
デイサービスの現場では、職員個人の対策だけでは不十分であり、事業所として職員の安全を守るために、具体的な取り組みを実施することが急務となっています。
水分補給の徹底や日よけ帽子の着用、ファンベストなどの新しいツールの導入によって、職員が安心して働ける環境を整えることが重要ですね!
これからの暑い季節を乗り切るために、ぜひ事業所全体で熱中症対策を強化しましょう。
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