「良い口コミ」を求めて
稼働率の維持は、相談員さんの永遠の悩みの種。新規契約を重ねても、突然の入院や入居などでガクンと稼動が下がることもしばしば。定員数があるため、多めに利用者を受け付けることも出来ない…。日ごろの空き情報の発信や、ケアマネジャーへの宣伝はもちろんです。しかし、色々なタイミングが合わないとスムーズな利用にはつながりません。そういった草の根的な営業活動を進めつつ、「稼働率を下支えしてくれるような仕組み」を作り上げておくことも、とても大切なことです。そのひとつが「口コミ」です。良い口コミほど有効な方法はありません。
評判の良い口コミはどうすれば得られる?
良いサービスを提供する。
あたりまえのことですが、良いサービスがご利用者、ご家族、ケアマネジャーの評価を得て、「あそこのデイサービスなら紹介したい」と思っていただけます。日ごろのご利用者の満足度向上、ご家族との真摯なやり取り、ケアマネジャーへの報告や提案など、相談員の仕事を丁寧に行うことで、事業所の評判は少しずつ高まっていきます。忙しい中でも、相手にとって安心できる、信頼できる対応を心がけることで、新たなご利用者を紹介してもうらうことにつながります。ですので、どんな場面でも相談員さんは「自分は看板である」ということを忘れずに振舞いましょうね。
地域の方に足を運んでもらう機会をつくる。
デイサービスの存在を地域の方々に知っていただくこともとても大切なことです。最近ではインスタグラムやYouTubeなど、SNSを活用して発信している事業所とても増えています。しかし、いくら外部へ発信していたとしても、地域の住人やケアマネジャーが見ていなければ稼働率にはつながりませんよね。対面での交流の機会をつくり、足を運んでもらうことがなにより有効な手段となります。たとえば地域イベント、勉強会、認知症カフェ、自治会の会場、ギャラリーなど、その地域のニーズに応えるような空間を提供することで、地域住民の方に足を運んでもらうことが出来ます。日常的な繋がりが出来ていれば、口コミによる利用希望を期待することが出来ます。施設内の地域交流スペースや、日曜日で稼動していないデイサービスなど、既存の設備をうまく活用することで、内側から事業所を知っていただくことが出来ます。「ここなら自分も通いたいわ」と思ってもらえると最高です。
地域住民の口コミの効果には時間がかかる
ケアマネジャーの口コミは効果絶大です。自分の利用者が満足しているか、毎月の訪問で確認していますし、居宅内のケアマネジャー同士で常に良い情報も悪い情報も共有しています。
一方で、地域住民の口コミによる効果が実感できるには、半年以上かかると思っておくほうが良いです。しかし、新規利用の方の中に「近所の人に相談したらここを勧められて」「ボランティアで行ったことがあるから」「あそこの相談員さんが良さそうだったから」など、ちらほらと口コミをもとに選ばれる方が現れだします。そうなれば、その口コミをケアマネジャーがさらに口コミ、、、。良循環が生まれます。
複数ケアマネジャーがいる居宅の評判を勝ち取れ!
「口コミ」の力は、良くも悪くもとても強力です。良い評判をしっかりと得続けるためには、丁寧な提案、的確な報告、柔軟な対応など、相談員の真価が問われるところです。ケアマネジャーの信頼を勝ち取ることが出来れば、引き続き新規利用者を紹介してもらうことが出来ます。なかでも複数ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所の評価を得ることが出来ればなおよろしくて。
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